ポアソン分布

二項分布
pk = nCk * p^k * (1-p)^(n-k)
で、np=λ を一定に保って、p -> 0, n ->∞の極限を取ると、
ポアソン分布 pk = λ^k / k! * exp(-λ)
となる。

二項分布の平均np、分散はnp(1-p)であったが、ポアソン分布では、平均がnp=λ、分散もnp(1-p)->np=λとなる。

Rには平均λのポアソン分布の
確率 dpois(x, λ)
分布関数 ppois(q, λ) = Σdpois(x, λ)
分位関数 qpois(p, λ)
乱数をn個発生するrpois(n, λ)


λ=10のポアソン分布の分散はλ=10なので、標準偏差は√10k

あるいは、

平均値λのポアソン分布の信頼区間は、

で[4.8, 18,4]であることがわかる。

0回しか起きなかった68%信頼区間は、0ではなく、[0, 1.84]となる。

0回しか起きなかっと場合のλの95%信頼区間は[0, 3.7]となる。

バックグラウンドのある場合のポアソン分布
約99.7%の確率でもっと、バックグラウンドの信号分布に被測定物質が検出されない最低量(平均+3σ)が検出限界として定義されている。
二項分布として考えれば、仮にバックグラウンドb=0だとすると、検出限界を3σとすれば

この0,00135は、(1/2)^10強

つまりs=10ならこの確率より小さくなる。
3σ相当の両側確率は、pnorm(-3)*2=0,0027なので、
> binom.test(100, 249, 0.5)$p.value
[1] 0.002285436
> binom.test(100, 248, 0.5)$p.value
[1] 0.002766705
で全部で249カウント、つまり試料が149カウントであればよい。

ガイガーカウンタとポアソン分布

μSc/h単位で測定した放射線の強さ(確率変数)をX、cpm(μS/h)単位の感度をs、測定時間をm分とすると、m分のカウント数は、msXであり、ポアソン分布の性質E(msX) = V(msX)から、
msE(X) = m^2s^2V(X)

s=E(X)/mV(X)

ポアソン分布の信頼区間
ポアソン分布に従う事象がx=5回起こった場合のパラメータλの95%信頼区間は、

95%信頼区間[1.623486, 11.668332]