anesth-kpum

anesthesiology, kyoto prefectural university of medicine

院生研究抄読会 6月9日(月)担当:松田愛先生

2014年6月9日(月)中央手術室 ドクターラウンジ 午後6時30分〜

Cell,2009
Dissociation of the Opioid Receptor Mechanism that Control Mechanical and Heat Pain

現在用いられている麻薬の多くはμオピオイド受容体 (MOR)に作用する。オピオイドには他にも複数の受容体があるが、それらの機能は十分な解析が行われていない。本研究では、トランスジェニックマウスを用いてδオピオイド受容体(DOR)の知覚神経における発現と痛覚伝達に果たす役割をMORと比較している。研究結果より、すべての知覚神経にMORが存在するわけではなく、十分なMOR作動薬を投与しても痛覚伝達(痛み)が残存する可能性があること、DORとMORを発現する知覚神経は異なり、DOR作動薬は現在用いられている医用麻薬の欠点を補いうるものになることなどが示唆される。