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anesthesiology, kyoto prefectural university of medicine 京都府立医科大学麻酔科学教室

院生研究抄読会:4W 5月12日(月)清水優先生

午後18:30 中央手術室ドクターラウンジ

Ⅲ型分泌陰性の緑膿菌がTwo-Partner Secreted による分泌タンパク質Exolysinによって出血性肺炎を引き起こす。

From Cell Host & Microbes
A Type III Secretion Negative Clinical Strain of Pseudomonas aeruginosa Employs a Two-Partner Secreted Exolysin to Induce Hemorrhagic Pneumonia
Cell Host Microbe. 2014 Feb 12;15(2):164-76.

緑膿菌は自然界に広く分布し、健常者には本来病原性の弱い細菌である。しかし、生体の防御機能が低下した易感染性の宿主に対して敗血症など難治性感染症を惹起し、院内感染の原因菌としても注視されている。そして急性肺障害・菌血症を起こしている緑膿菌がⅢ型分泌システム(T3SS)により分泌毒素を発現させていることが知られていたが、今回紹介する論文では、T3SSをもたない臨床緑膿菌株が新たな機序で致死的出血性肺炎を生じさせ、そのメカニズムを明らかにしたという内容です。
Cell Host Microbe

清水 優