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anesthesiology, kyoto prefectural university of medicine 京都府立医科大学麻酔科学教室

院生研究抄読会 7月28日 月 担当:板東先生

院生研究抄読会 7月28日 月 担当:板東

A lineage of myeloid cells independent of Myb and hematopoietic stem cells.
Schulz C他
PMID:22442384[PubMed – indexed for MEDLINE] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22442384

要約:マクロファージと樹状細胞は細胞免疫の重要な構成要素であり、その起源と複製は造血幹細胞由来と考えられている。しかしながら、マクロファージの中には、胚性段階で明らかな造血幹細胞が出現するより前に存在しているものもいる。この論文では、このマクロファージを調べることによって、転写因子Mybが造血幹細胞や全てのCD11b high単球、マクロファージに必要であるということが分かった一方、microgliaなどの組織での卵黄嚢由来F4/80 brightマクロファージにはMybは必要でないことがわかった。更に、それらは成体マウスでも造血幹細胞と独立して存在していた。
これらの結果から、組織マクロファージには卵黄嚢由来のものと造血幹細胞由来のものの2系統が区別できることがわかった。